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リングに立つ。それはあなたが”主役”としてすごす時間を手に入れるということ。私はよく「現役時代、一番うれしかった試合は？」と聞かれますが、いつも「どの試合もうれしかった」と答えます。これはまぎれもない私の実感。世界タイトルマッチの時も４回戦の時も、観客の視線や歓声をひとりじめするよう喜び、日常生活ではけっして得られない魂の躍動を十分すぎるくらいに味わうことができました。これは約７メートル四方のリングの上でたったひとりで戦うボクサーだからこそ手に入る”主役”としての特権だと思います。
もしあなたが、心の底から”ボクサーになりたい”という情熱をもっているなら、私はあなたを徹底的に指導し、一人前のボクサーに育て上げ、リングに立つ喜びを実感させてみせます。もし仮にあなたに素質が感じられなくとも、それは同じこと。どこまでも教えぬき、けっして見放すようなことはありません。基本方針は、”アンタッチャブル”。打たれないで打ち、無傷でリングをおりるボクサーの育成をめざします。そのためには、基本的なテクニックをしっかりと身につけること。だからこのコースを選んだ人は時間がかかることを覚悟してください。ただ、そんな私の指導についてきさえすれば、あなたに必ず、まばゆいリングに上る日がくることを約束します。